睡眠は健康の源

こんにちは、保健師の宮部です。
今回のコラムのテーマは睡眠です。最近、蒸し暑くなり、寝苦しさを感じる夜もあるかと思います。
睡眠の効果はたくさんあり、皆さんの想像以上に「寝ること」は大切です。睡眠には、ただ身体の疲れをとるだけではなく、以下のように様々な効果があります。

~睡眠の効果~

・脳の休養・メンテナンス

 脳を休養させるのはもちろんのこと、脳の老廃物であり、アルツハイマー病の原因でもあるアミロイドβというたんぱく質は主に睡眠中に脳脊髄液中へと洗い流されています。

・細胞の修復

 寝入ってから2~3時間後に分泌されるのが成長ホルモンです。成長ホルモンは単に「成長」を促進させるだけでなく、「細胞の修復」や「疲労の回復」に役立っています。肌=皮膚や内臓の細胞を新しいものに入れ替える「ターンオーバー」は、成長ホルモンによって行われるのです。

・記憶の整理・定着

学習した記憶が睡眠によって定着・保持されるだけではなく、むしろ向上・強化されることも複数の研究によって示されています。

・免疫力向上

「風は寝て治せ」とよく言われますが、これにも根拠があります。睡眠前から睡眠後半にかけて多く分泌されるメラトニンというホルモンは胸腺という臓器に働きかけて、免疫の主要な働きを担うTリンパ球をたくさん作らせ感染症を治癒に向かわせます。

・生活習慣病の予防

睡眠不足になると、脂肪細胞から分泌される食欲を抑制するレプチンというホルモンが減少し、胃から分泌される食欲を増すグレリンが増え、生活習慣病を発症する可能性が高まります。

※引用:不眠・睡眠不足と生活習慣病との悪循環健やかな眠りの意義 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

睡眠とは、ただ単に疲れをとるだけではなく、生活習慣病予防や免疫力向上、記憶の整理など様々な効果があり、睡眠習慣を整えることは健康的なライフスタイルを確立するうえで必須です。

<参考文献>
・健康づくりのための睡眠指針2014 厚生労働省
健やかな眠りの意義 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp

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